本拠地の記録

本拠地管理人、巴の考察日記

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一品看板

形のないコミュニティをゆるく続ける作り方について

本拠地という不思議なお店が、茨城県は水戸市泉町という水戸の繁華街大工町に隣接する場所に存在する。

 

仲通りにあるちょっと変わったコミュニティスペース

「一品」と書かれた大きな門看板が特徴の仲通り。

夜になると赤提灯がならび、その灯りにつられてパラパラと人が集まり賑やかな声が響きあう。

昼は通勤で通り過ぎるだけという静かな通りだったが、2018年頃からコーヒー屋さんや雑貨屋さんなどが開店し10代20代の若い世代の人たちもやってくるようになった。

水戸に住んでいても「仲通りってどこにあるの?」と聞かれるくらいローカルなのだけど、一度訪れてみると誰もが「この雰囲気すてき!こんなところ知らなかったなんて!」というほど、昭和と平成がうまく共存したまま残っている仲通り。

RPG風コミュニティスペースの外観

その仲通りのちょうど真ん中あたりに、白壁の小さなお店がある。

まず目につくのは大きな木の車輪。

少し朽ち果てていて、どこかヨーロッパ的な雰囲気を感じさせる。

両脇にはまだ若さを感じる鉢植え。

そして、正面左側には手書きの黒板と、入口の上には大きな白いライトがついていて、どこか民族を感じさせるのれん。

RPG風コミュニティスペースの内装

中に入ると、そこは居酒屋の作りそのままに一階は6席ほどの長椅子で作られたカウンターがあり、奥に二階へ続く階段がある。

壁沿いの本たちを横目に小さな階段を上ると、そこは二部屋あって、手前側が囲炉裏のある会合スペース。奥の部屋はフローリングで施術ベッドがおいてある。

濃い木目の板と、白壁と、古びた障子と昭和の磨りガラス。

ここだけ時が止まったかのような、静かな空間。

植物

一見、居酒屋みたいだけど本拠地では飲食物は提供しない。
持ち込み推奨としている。

 

なぜなら、仲通りは飲み屋街。

昼間はランチをやっているお店も通りにもあるし、少し足を延ばすと昔ながらのお店があったり新しいお店が増えていたり、車では気づかないようなところも歩くと見つけられる。

車だと一方通行だったり、駐車場を気にしたりして通り過ぎてしまうところでも自分の足だと気軽に入ることができるし、喫茶店や雑貨屋さんが昼間営業しているので最近では若い方の姿も多くなってきた。

もちろん、夜は言うまでもなくお酒を交わすところなので仕事終わり、19時をすぎるとポツリポツリ人が増え始めるのだ。

本拠地の提供するもの

本拠地は一階と二階あり、それぞれサービスが分かれている。

本拠地1Fはコワーキングスペース

本拠地の1Fはコワーキングスペースと銘打ってあるが、1日の利用料は300円。

さらに、SNSなどのシェアで利用料はタダ。

このシェアで、ありがたいことに市外はおろか、県外からわざわざやってくるという方もいる。

本拠地2Fはシェアスペース

2Fのシェアスペースは本拠地ギルドという人材バンクに登録しているメンバーたちが、ワークショップや講座を行うシェアスペースとして1時間500円で利用ができる。

日々、様々な企画が開催されている。

本拠地で開催される訓練所開講予定

 

一体どこで儲けているの?とよく聞かれるが、本当の目的は、ワークスペースの提供ではなくてコミュニティへの参加にある。

本拠地はサービス業で、形のないコミュニティというものを作り提供している。

コミュニティスペースの醍醐味

ドラクエ3に出てくるルイーダの酒場のように「〇〇したい!」という目的がある人へは仲間の紹介、情報の提供。または、幻想水滸伝に出てくる、戦には参加しないけど108星として集まった普通のおじちゃんおばちゃん。

資格じゃない、経験が誰かの助けになることもあるし、自分では普通だと思っていることが誰かにとって欲しい能力だったりする。

ラテアート

男だけ、女だけ、30代だけ、60代だけ、という同じ属性だけのグループは楽チンかもしれない。でも、安心はできても発展は望めない。

どうしても新しい視野を持ちづらくなるし、違うという意見を受け入れづらくなる。

違いに気づき、お互い学び合う関係。

それが本拠地が提供する「コミュニティ」だ。

見えない繋がりを維持していく難しさ

コミュティは作ろうとして作れるものではなく、作るだけは誰でも出来るがそれを維持するのは非常に難しい。

つくるのは簡単だけど、長く続けるのは単純にモチベーションだけではもたない。

同じような空気感の人たちや好きな人同士が自然と集まり、様々形を変えながらも根っこは変わらず、人が出たり入ったりを繰り返し、それが建物に付き「コミュニティスペース」になるのだと思う。

新しいコミュニティの作り方と在り方

最近ではたくさんのリーダーが現れて、どんどんコミュニティが作られ、くっついたり離れたり分解したりと忙しいように見える。

最近ではビジネス業界でも多く、やはり発言力がある人気のある人のところにファンが集まり、コミュニティが形成される。

少し前までは圧倒的なリーダーがいてそこで人を集めるセミナーやサービスに付随したコミュニティが多かったように思う。

 

最近はどうだろうか。

傾向として、好きな人同士がつながる出入り口が広いものが好まれているように思う。

本拠地が目指す空気圧の低いコミュニティとは

本拠地が目指すのもそこで、意識の高いコミュティで切磋琢磨高め合うのではなくて、空気圧の低いコミュニティ。

 

体調、ライフスタイル、家族の在り方・・・

時間の使い方や環境が違う中で、同じモチベーションで同じスタイルで参加することは不可能だと思っている。

同じカテゴリーに属し、周りに気を配り、みんなと同じようには非常に疲れる。

これから必要となってくるのは、「出来る人ができる時に出来ることを」持ち寄って参加できる空気圧の低い居場所づくりだと思う。

ぐっと距離が近いコミュニティが好きな方もいるかもしれないが、ただの馴れ合いにならない距離感は非常に重要だと思うようになってきた。

 

例えば、本拠地コミュニティへの参加へかける割合が10%の人、90%の人、今月は40%だけど来月は50%という人がいたっていいじゃないか。

それを強制してしまうと、窮屈で参加しづらくなる。

何にしてもそうだけど、やらされごとほど億劫なものはない。

と、本拠地は考える。

 

もし、これを読んでどんなところなのか気になったなら、ちょっとの勇気を持って本拠地を訪れてみて欲しい。

いつきても変わらない、ゆるやかなコミュニティがそこにある。

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