コミュニティの意味を知る

コミュニティという言葉の意味を、ご存知だろうか。

英語ではcommunity、和訳すると共同体、地域社会を意味する。

1一定の地域に居住し、共属感情を持つ人々の集団。地域 社会。共同体。 2アメリカの社会学者マキヴァー(Robert M. MacIver1882~1970)の設定した社会集団の類型。個人を全面的に吸収する社会集団。家族・村落など。 3群集2に 同じ。

出典元:『広辞苑』

コミュニティの意味を知る

これは会社勤めの方にも言えることかもしれないが、ある程度規模が大きくなってくると人の集まりが固定化し、だんだんその輪の中にいることが快適になってくる。

それが、共属感情というものなのかもしれない。

最初、輪に入るのに自分のテリトリーを作るのに必死だったとしてもいずれそこに馴染んできて居心地が良くなってくると、変わらないことに安心してしまう。

現状維持といいながら、それの状態は維持ではなく衰退である。

地域活性の要はコミュニティの世代交代

商店街が衰退している、というのは店舗の高齢化、店主の高齢化、それに伴って常連さんの足もどんどん年齢とともに遠のいていくという現状がある。

コミュニティも、長い間活動していくと年代の差が出てくる。

世代が変わると生活も変わり、価値観も変わってくる。

コミュニティ

地縁ということばがあるが、これとコミュニティは似ていて地縁は自治会など土地に付くもの。

そこを離れてしまえば自然と輪から離れていくのだけど、本拠地が目指すものは場所につくものではなく「思い」につくものにしたい。

その時に、土地=店舗に固定しないようにコミュニティの世代交代や風通しの良い空気感がどうしても必要になってくる。

ある種の世襲。

コミュニティの年長者の存在意義は、思いの共感を伝えることに注力し、意見の押し付けや強制が行われないように調整していく役目なのではないだろうか。

一番長く見てきたからこそ、俯瞰しコミュニティを機能させ活発にするために智慧を授ける。

そこをいくと、本拠地のある仲通りはには仲通り町内会会長という顔の広いドンがいて、そこにあぐらをかくでもなく、常に面白いことや新しいことを仕掛けようとウズウズしている。

との

個々が盛り上がることももちろん必要なのだけど、商店街ならではの連帯感は独特なものがあって、防犯にも繋がるし地域とのコミュニケーション、人との繋がりも生まれてくる。

単なる商売の繋がりではなくなり、この人がいれば、という安心感につながり、それが世代間を繋ぐものになる。

コミュニティの継続は共属に限らない

共属感情は必ずしも良いものではないと思う。

属していなくても思いの共有があれば、人が参加し集団になればそれが地域のようになり、大きなうねりを持つ。

コミュニティの意味である「共同」は必ずしも時間の共有だけではない。

ただ集団の中にいるからではなく、離れていても思いが繋がっているかのほうが重要になってくる。

共属と依存は似ている

本拠地もある程度人の輪が広がってきてこれから気をつけなくてはいけないのが、依存しすぎないこと。

本拠地を利用する方だけでなく、管理人側も気をつけなくてはいけないことだ。

その人が本拠地に関わるボリュームを調節する必要がある。

特定の人との関わりの時間が多すぎると、それは依存の関係になってしまう。

サービスが過剰になると共依存になり、それはお互いを活かすどころか劣化を引き起こす。

一般的な会社でも、繁盛期や過疎期には働き方が変化するし、仕事の負荷も変化していくだろう。

それを、集団に属し組織の中にいるからと強制的に行っていては、お互いにストレスを抱えて思いの共有がなされなくなる。

そうなると、コミュニティはもう形を保てなくなり崩壊する。

コミュニティは個人の力が試される

個人を高めるためのチャンス、体験になるように、双方が相互して良くなっていくための説明や話し合いをきちんと設けること。

もし、意見の相違がある時は共通する部分を見つける努力をしたり、お互いが関心を持ち尊重していく事が大事になってくるのだと思う。

時にはその安心したコミュニティーをでて挑戦することも必要だし、個人を高めるために勉強も経験も体験も、それぞれ自分から進んで選択して目的を持ち、意識して学びを続ける必要がある。

与えられるのを待っていては何も起こらない。

ゲームのように、突然「勇者よ、旅に出るのです」なんて親切なお告げはやってこないのだ。

稽古

そういう意味では、本拠地には縛りがなく、強制もない。

最低限の利用規約のみで動いている。

レールがないので不安になったり、何をしていいかわからない人ももしかしたら本拠地に主に出入りしている特定のメンバーの中ではいるのかもしれない。

本拠地は、究極のチャレンジ&コミュニティースペース。

水戸でも最近コワーキングスペースが連立し、検索すると近くにもたくさんのコワーキングスペースが見つかる。

その中でもコミュニティスペースを兼ねているので、本拠地の1FコワーキングはフリーWi-Fiが使えてSNSシェアすると誰でも無料で使うことができる。

他に比べて本拠地は少し異質なのかもしれないが、だからこそ多世代の情報が行き来するように活動をしている。

地域もそうだが、活発なところは変化、進化の風を取り入れながら上手に上昇している。

逆にいうと、指示がないと動けない、変化を嫌うようなタイプには本拠地は合わないのかもしれないし、そもそも来ようという意思も起きないのかもしれない。

フリーランスの人も多く集まってくる。

RPG風、という時点で「わからない」と言われてしまうことも多々あるし、なんでこんな居酒屋が立ち並ぶ中にあるの?と言われることも多いが、ここだからこそ本拠地は生きてくる。

ライオン

人と人、地域と店舗、多世代の交流、街と街。

ハブになるための土台は、1年かかってようやく、歩いてもぬかるみに足を取られないくらい固まってきている。